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高血圧の薬を飲んだら危険?
薬漬け医療の闇!〜高血圧の嘘〜

[2024.05.22]

はじめに

私たちの見た目はひとりひとり異なります。背の高い人と低い人、太っている人と痩せている人、若い人とお年寄りなど多様です。

それと同じように、私たちの血圧もひとりひとり異なります。同じ人でもその時の環境や条件で血圧は変動します。なぜなら常に安定した体調を保つためには、その時その時で血圧を上昇させたり、下降させたりすることが必要だからです。

それなのに、血圧の基準値は性別や年齢など、個々の背景を考慮せずに一律『130/80以上は血圧が高い』と決められているのはおかしいと思いませんか?

この記事では高血圧治療における薬漬け医療の闇』について、医師である私がその真実をお伝えします。

1 高血圧とは(今の基準と昔の基準の比較)

1-1 血圧とは

血圧とは血液が血管の壁を押す力のことを言います。心臓がギュッと収縮して血液を送り出す時の血圧を収縮期血圧(上の血圧)と言い、心臓がリラックスして拡張した時の血圧を拡張期血圧(下の血圧)と言います。

1-2 高血圧とは(今の基準)

2024年現在の日本では140/90以上が高血圧の治療レベルであるとされています。
しかし、特定健診、特定保健指導の基準値に照らし合わせると130/80以上の場合は『高値血圧』とされ、生活習慣改善など、何らかの指導が必要であるとされているのです。この基準値に従い、健診施設は結果表を作成し、基準値から外れてしまった受診者は医療機関を受診することになります。

医療機関では、血圧が高いと血管が傷付けられ、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などの命に関わる病気のリスクが高まるため、まずは生活習慣の改善をし、それでも血圧が下がらなかったら降圧剤を飲んで血圧を129/79以下に下げましょうという指導がされると思います。

しかし現在、脳出血の患者様は急激に減少しているのをご存知でしょうか。現在は健康意識も高まり、バランスの良い食事をするようになり、動物性タンパク質や脂肪分などをしっかりと摂取するようになりました。そのため、栄養状態がよくなり、血管も強くなったため、少しくらい血圧が高くても破れにくくなったのです。

1-3 昔の高血圧の基準

ここで昔を振り返ってみましょう。
1990年代、高血圧の定義は160/90以上とされていました。(70歳未満の場合)さらに50年以上前の1960年代後半の医学部教科書によると、収縮期血圧が『年齢+90』以上の場合に高血圧とされていたとの記述があります。 つまり、50歳の方だと140以上、60歳だと150以上、70歳だと160以上の場合に高血圧であるとされていたという訳です。

今と比べると数字に余裕があり、年齢によってグループ分けされていた事が分かります。

1-4 2024年4月に基準値が変更?

「2024年4月に基準値が緩和された」との誤った情報がネット上などに流れているようです。
電話にて私伊勢呂が確認したところ、厚生労働省や高血圧学会によるそのような発表はありませんでした。

2 血圧が高くなる仕組み

血圧は1日の中でも変動があり、活動している時は高く、安静にしている時は低くなります。体を動かすという点でもそうですが、考え事をしていたり、勉強をしていたり、何かに集中したりする時も高くなります。つまり血圧を上げて脳に十分血流を届かせているのです。

また、人間は誰もが加齢に伴って血管の弾力がなくなり、硬くなっていきます。そのため、血圧を上げないと末梢まで血液が十分届きません。つまり、末梢の細胞まで十分な栄養を運ぶために必要なので血圧を上げているのです。

年齢が上がると、必然的に血圧も上がっていくという仕組みがお分かりいただけたかと思います。

3 身体の仕組みと高血圧基準値の矛盾

上記のことから分かるように、必要があって血圧を上げているのにも関わらず、日本では一律『130/80』という基準値を男性も女性も、若い人もお年寄りにも当てはめ、そこから外れる多くの方に対して降圧薬を処方し、血圧を下げている訳です。

ここまでの説明で、私たちの身体の仕組みと高血圧基準値との矛盾に違和感を感じる方も多いと思います。

4 高血圧の嘘とは

身体の仕組みを考えず、本来ならば治療の必要のない方にまで降圧剤を服用させる闇の真実、それは『日本における高血圧の市場は一部の製薬会社や医者によって操作されているのではないかということです。

非常に思い切った発言をしましたが、そう考えるのは確実なデータや、明らかになっている事件があるからなのです。

4-1 ディオバン事件

ディオバン事件とは大手製薬会社ノバルティスファーマの元社員が、自社の高血圧治療薬「ディオバン」に関連する5つの論文不正に関与した事件のことを言います。論文では、ディオバンを使用した際の収縮期血圧(上の血圧)が限りなく130に近づいたり、心血管イベントを抑制する効果が高いとされたり、非常に優秀な薬であるということが具体的なデータと共に発表されました。論文の効果は凄まじく、ディオバンは年間1400億円を売り上げたと言われています。

しかし、このデータが元社員によって不正に改ざん・捏造されたものだと判明し、当時は大きなニュースとなりました。

また、研究を実施した大学病院などに製薬会社から多額の寄付がされていたという点においても製薬会社と関係機関との「相互利益の関係」があったのではないかと言われています。

4-2 郡山市のデータ

高血圧の治療を受けている約4100人を6年間追跡調査した結果、「収縮期血圧(上の血圧)が180以上の人を160未満まで下げた群の死亡率は、下げなかった群に比べて10倍高かった」と発表しています。

4-3 海外のデータ

収縮期血圧(上の血圧)が160以上の方を対象に、血圧を下げる薬を飲んでもらった群と治療をしなかった群との比較データを公表しています。その結果、治療した群は癌の発症率が4.5倍に増え、脳梗塞の発症率が60%増加、死亡率は30%増加」としています。

これらのデータや過去の事件を並べて考えると、一部の製薬会社や医者によって情報が操作されているのではないかという疑念が確信に変わってくるのです。

「健康診断で高血圧を指摘された」「降圧剤を飲み始めた」という方が周りにあまりにも多いと思いませんか?基準値が引き下げられたのでそこから外れる方が増加するのも自明の理です。1990年代には2000万人未満だった高血圧の患者数が現在4300万人になったというのも納得ですよね。
現在、降圧薬・高血圧薬の市場が6倍になり、製薬会社が多額の利益を得ているというのも、さらなる確信へと繋がります。

5高血圧の薬を飲むとどうなるか

5-1 血圧を下げる事により起こること

  • 加齢に伴って血管が硬くなったり細くなったりしているので、血圧を上げて末梢まで血流を送っている
  • 降圧剤で血圧を下げる
  • 末梢まで血流が届かなくなる

    ◆ 細い血管が詰まり、脳梗塞や心筋梗塞の発症リスクが高まる
    ◆ 細胞の隅々まで血流が届かない事により、認知力の低下や癌のリスクが高まる
    ◆ 目の血管に栄養が届かなくなり、白内障や緑内障のリスクが高まる

5-2 薬を飲む事によって起こること

必要があって血圧が高くなっている方に対し、薬を使って無理やり血圧を下げた場合、本来ならば発症しないであろう病気や症状に陥る可能性があり、一方で製薬会社は非常に潤うといった現実を多くの方が知るべきだと考えます。

6 患者としてどう向き合うのか?

血圧が高い全ての方に対して治療が必要ないというわけではありません。例えば、高血圧が原因となる脳出血は年々減少傾向にありますが、ゼロになったわけではありません。治療が必要な方が一定数いらっしゃるという事も事実であり、高血圧の薬はそういう方のためにこそあるべきだと思うのです。

そこで、『患者としてどう向き合うのか』という課題にぶつかります。

現役の医師である私がみなさんに提案したいのは、『医療を選択する』という事です。
様々な媒体から自ら情報を収集し、多くの選択肢の中から心から納得でき、最適だと感じる医療を提供している医療機関や医師のもとで治療を受けるべきだと考えます。

私はこれまで、薬に頼らずに自力で血圧を下げる方法をYouTubeで紹介しておりますが、生活習慣を見直す事で、必要な習慣・不要な習慣が明らかになるだけでも大きな前進だと言えるのではないでしょうか。
生活習慣を改善し、自然に血圧を下げることができれば素晴らしいことだと思います。

7 終わりに

みなさんは正しい医療の知識を得る権利があります。そして正しい治療を受ける権利もあります。

高血圧で治療中の方や医師の皆様がこの記事をご覧になり、情報が拡散され、本来ならば治療の必要がない方に安易な治療がなされないような世の中になることを切に願います。

この記事を執筆した人
伊勢呂哲也
伊勢呂哲也

日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
名古屋大学出身
年間30000人以上の泌尿器科と消化器科の外来診察を行う
YouTubeでわかりやすい病気の解説も行なっている。

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