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AGA &FAGA 薄毛・抜け毛治療のすべて!〜薬の効果と副作用・治療費用・再生医療まで徹底解説〜

[2025.07.09]

1 はじめに

「髪が薄くなってきたかも・・・」 「抜け毛が増えて、 ヘアスタイルが決まらない」 「みんなが自分の髪を見ている気がする・・・」 そんなお悩みは、今や男性だけでなく女性にも広がっています。
男性の薄毛は「AGA(男性型脱毛症)」、女性の場合は「FAGA (女性型脱毛症)」と呼ばれ、それぞれ進行パターンや治療方法が異なります。
この記事では、抜け毛・薄毛のメカニズムから治療薬の効果や副作用、 費用の目安、そして薬を使わない根本的な治療法である再生医療までを、 皆様に分かりやすく説明します。
髪の毛はその人のイメージを決める重要なポイントとなるため、 手遅れになる前から取り組むことが大切です。 最近では、 若いうちから対策を始める方も増えており、早めの対応が将来的な自信にも繋がります。

 

2 薄毛・抜け毛の種類 (AGA と FAGAの違い)

AGA(男性型脱毛症)は、進行性の男性の薄毛で、前頭部や頭頂部の髪が細くなり、やがて抜けていくのが特徴です。主な原因は、DHT (ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンの影響と遺伝です。日本人男性の約3人に1人が悩んでいるとも言われています。
一方でFAGA (女性型脱毛症) は、女性の薄毛で、頭頂部を中心に全体的にボリュームが減っていくのが特徴です。 原因は加齢やホルモンバランスの乱れ、ストレス、栄養不足など多岐にわたり、明確な発症年齢や進行スピードには個人差があります。
男性型と異なり、生え際が後退するといった症状は少なく、髪が全体的に細く、弱くなる傾向にあります。

3 薄毛・抜け毛治療薬の種類と効果

薄毛・抜け毛治療の基本は、脱毛を抑える薬と発毛を促す薬の併用となります。
フィナステリドは、AGA 治療薬として広く使われている内服薬で、代表的な商品名に「プロペシア」 があります。ジヒドロテストステロンの生成を抑えることで、AGAの進行を遅らせる効果がありますが、女性には禁忌です。
デュタステリドは、フィナステリドと同様にジヒドロテストステロンを抑える内服薬で、より強力な作用が特徴です。代表的な商品名には「ザガーロ」があり、進行した AGAの治療に用いられます。こちらも女性には使用できません。
ミノキシジル(外用・内服)は、血流を促進して発毛を促す薬です。外用薬は男女とも使用可能です。内服は効果が高い分、下記に述べる副作用への注意が必要です。FAGAの治療には、基本的にミノキシジル外用が選ばれますが、医師の判断により内服が処方されるケースもあります。

4 薄毛・抜け毛治療薬の副作用と注意点

AGA 薬には効果がある一方で、副作用についても十分知っておく必要があります。
フィナステリドやデュタステリドでは、性欲減退や勃起不全、抑うつ症状、肝機能障害などが報告されています。またミノキシジルは、頭皮のかゆみや赤み、動悸、めまい、体毛の増加といった症状が見られることがあります。特に女性は副作用による体毛の増加により内服を中止する方も少なくありません。
副作用の出方には個人差がありますが、「髪が生える」という効果と、「副作用による不調」を天秤にかけて判断する必要があります。

5 薄毛・抜け毛治療をやめたらどうなる?

AGA の薬を中止すると、ジヒドロテストステロンの影響が再び強まり、半年~1年以内に元の薄毛、もしくはそれ以上に進行した状態に戻る可能性が高いとされています。FAGA の場合も、治療の中止により髪のハリやボリュームが低下し、薄毛が再び進行してしまうことがあります。
つまり、薬の効果を維持するには継続的な服用が前提になってしまいます。ただし、副作用が強い場合は薬を減らしたり、薬の切り替えをしたりなどの選択肢もあるため、医師と相談しながら治療計画を見直していくことが大切です。

6 費用の目安

薄毛・抜け毛治療は自費診療となり、使用する薬の種類や量、また医療機関によって異なります。
フィナステリドのみの処方であれば、月 3,000円~4,000 円程度です。ミノキシジル内服やデュタステリドとの併用になると、月 10,000円~20,000円前後になることがあります。
最近は、オンライン診療や初回限定プランなどを取り入れるクリニックも増えてきており、費用を抑えて治療を始める選択肢も増えています。ただし、個人輸入や極端に安価な海外製品には注意が必要です。 信頼できる医療機関での処方が安心ですね。

7 薬を使わない新しい選択肢「再生医療」

副作用がつらい、薬をずっと飲み続けたくない、自然な方法で髪を増やしたい。そんな方には、再生医療による薄毛・抜け毛治療という選択肢があります。

7-1 エクソソームを用いた薄毛・抜け毛治療

エクソソームとは幹細胞から放出される物質で、傷ついた細胞や組織を修復したり、再生したりする働きを持ちます。これを頭皮に注入することで、弱った毛包の幹細胞や毛母細胞に働きかけ、細胞の修復や再生を促します。その結果、頭皮の血流が改善され、皮膚が柔らかくなることで、髪の育つ環境が整い、抜け毛の減少や髪のコシの回復が見られます。

7-2 ACRSを用いた薄毛・抜け毛治療

ACRS (自己血サイトカインリッチ血清療法) は、自分の血液から「成長因子」や「抗炎症性サイトカイン」を通常の血液中の濃度の2~5倍に濃縮抽出し、頭皮に直接注入する治療です。従来のPRP (多血小板血漿) 療法よりも炎症を抑える成分が多く含まれており、より高い発毛効果と安全性が期待できます。自己由来成分のみを使用するため、アレルギーや副作用の心配が非常に少ないのも特長です。
再生医療は薬の副作用に悩んでいる方、治療薬をやめたい方、妊娠中・授乳中など薬が使えない女性、そして薄毛・抜け毛の根本治療を考える方に向いています。

7-3 当院での薄毛・抜け毛治療の料金

エクソソーム療法 ACRS 療法
1回 77,000 円 (税込) 1回 88,000円(税込)

当院では、都内平均の2/3~1/2 ほどの値段に設定させていただいております。治療は1回から始められますが、5~10回を目安に受けていただくと、より安定した発毛・育毛効果が期待できます。特に初回~2回目で「抜け毛が明らかに減った」と実感されるケースも多く、継続のモチベーションにも繋がっていきます。

8 まとめ

現在、薄毛・抜け毛治療は内服薬や外用薬だけではなく、再生医療の分野にまで進歩してきています。
この記事をご覧になっていただいたことで、その理解が少しでも深まったとしたら非常に嬉しく思います。
その上で、「副作用をみながら内服薬や外用薬を上手に使っていく」、「エクソソームや ACRS などの再生医療を試してみる」などご自身に合ったベストな方法を選択していただければ幸いです。髪の毛のせいで外出を控えたり、自分を責めたりする方が少しでも減る事を願っています。

新橋消化器内科・泌尿器科クリニックでは毛髪再生医療 (エクソソーム・ACRS) をおこなっております。
まずはカウンセリングからお気軽にご相談ください。

 

この記事を執筆した人
伊勢呂哲也
伊勢呂哲也

日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
名古屋大学出身
年間30000人以上の泌尿器科と消化器科の外来診察を行う
YouTubeでわかりやすい病気の解説も行なっている。

 

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