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EDの根本的治療「陰茎エクソソーム(幹細胞培養上清液)療法」について

はじめに

⽇本国内でのEDの患者様は約1,130万⼈で、40歳代の男性の3⼈に1⼈がEDであると⾔われています。
従来のEDの治療はバイアグラやシアリスといった勃起不全治療薬を使⽤したものがメインとなっています。これらの薬は⾮常に優秀ですが、効果は⼀時的で性行為の度に服用する必要がありました。
今回お話しさせていただくのはEDの根本的治療に繋がる幹細胞培養上清液(エクソソーム)を使⽤した治療です。⼀時的な効果ではなく、EDの原因に直接作⽤する画期的な治療になります。

1. EDとは

ED(勃起障害)とはErectile Dysfunctionの略で、「満⾜な性⾏為を⾏うのに⼗分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発する事」とされています。
ここで注⽬していただきたいのは「満⾜な性⾏為」というところです。勃起しないだけではなく、勃起の硬さが弱い、勃起が維持できないなど満⾜な勃起が起こらない場合でもEDであるとされています。

2.勃起のメカニズム

性的な刺激が起こると、脳から刺激が神経を通って伝達され、陰茎から⼀酸化窒素が放出されます。すると陰茎の海綿体に⼤量の動脈⾎が送り込まれ、⾎液が充満する事で勃起が起こります。⼀度勃起が起こると、その⾎液は体内に戻って⾏かないような仕組みになっており、勃起が維持されるという訳です。
つまり勃起には「健康な神経伝達と健康な⾎管」が不可⽋ということになります。

3.EDの原因

EDの原因は⾝体的原因、⼼理的原因、薬剤性など多岐に渡り、原因がはっきり分からないケースもあります。また、原因はこれらのうち⼀つだけという訳ではなく、複数が複雑に絡み合っている事が多くなっています。

3.1 ⾝体的原因

⼗分な勃起は「健康な神経伝達と健康な⾎管」によって成⽴します。ですので、神経伝達の障害やダメージを受けた⾎管はEDの原因となります。
⾼⾎圧糖尿病脂質異常症などの⽣活習慣病は動脈硬化を引き起こし、⼗分な⾎流が陰茎まで⾏き届かないためEDのリスクが⾼くなります。その他にも動脈硬化を引き起こす恐れがある⽣活習慣(喫煙、加齢、肥満や運動不⾜など)はEDの⼀因となってしまいます。
また、脳から出た指令が神経を伝達して勃起が起こるため、神経障害の病気(パーキンソン病、脊髄損傷、脳卒中、脳腫瘍など)がある場合もEDの原因となります。
その他、前⽴腺がん大腸がんの⼿術後は勃起神経の損傷が起こりやすく、術後の後遺症としてEDが起こり得ます。

3.2 ⼼理的原因

精神疾患やストレス、不安、悩み、うつ状態、性⾏為のプレッシャー、過去の性⾏為でのトラウマなどはEDの原因となります。これらが原因で、神経の伝達障害が起き、EDになると考えられます。

3.3 薬剤性ED

治療のために服⽤している薬が原因でEDとなる場合があります。
利尿剤、降圧剤、胃薬、抗アレルギー薬、脂質異常症治療薬などの⼀部はEDの原因となります。

4. EDの⼀般的な治療

EDの⼀般的な治療はバイアグラやレビトラ、シアリスなどの内服薬です。メリットとして服⽤するだけで⼿軽といった⼀⽅、性⾏為のたびに服⽤しなければならない、⾷事の影響を受けやすいといったデメリットが挙げられます。

5. EDの根本的治療

当院ではEDの根本的な治療として幹細胞培養上清液(エクソソーム)を使⽤した治療を取り⼊れています。
陰茎の海綿体に直接エクソソーム(幹細胞培養上清液)を注射して神経や⾎流を改善させるため、EDの根本的な治療に繋がります。

5.1 幹細胞培養上清液(エクソソーム)とは

幹細胞培養上清液(エクソソーム)とは幹細胞を培養(数を増やす)した時に出る上澄み液の事をいいます。
幹細胞はすべての細胞の⼤元となる細胞で、どんな細胞にもなる事ができます。
そして体の中の傷ついた細胞や⽼化した細胞にたどり着いて組織を再⽣したり、修復したりする作⽤があるのです。
この幹細胞を培養したときに出る上澄み液を幹細胞培養上清液(エクソソーム)といい、幹細胞と同じような作⽤がある事が分かっています。

5.2 EDに対しての幹細胞培養上清液(エクソソーム)治療

幹細胞培養上清液(エクソソーム)を陰茎の海綿体に直接注射することで、勃起に必要な神経伝達や⼗分な⾎流を取り戻す事ができます。薬に頼らない根本的な治療として現在⾮常に話題になっています。
当院で使⽤している幹細胞培養上清液(エクソソーム)は原料や製造⼯程が管理されている「株式会社医道メディカル」のエクソソーム(MISEV2018基準に準拠)を使⽤しているため、安⼼してご利⽤いただけます。

6. 治療の実際

  1. お電話(ED治療のエクソソームとお伝えください)かWEBで予約してください。
  2. ご来院前の⾷事などの制限はありません
  3. 問診や同意書のご記⼊
  4. 医師の問診と診察
  5. ベッドに横になり、バンドで陰茎の根本を固定します
  6. 針を刺すところを消毒します
  7. 幹細胞培養上清液(エクソソーム)を2アンプル(2ml)陰茎の海綿体の4箇所に注射します
  8. お会計で終了
  • ⾮常に細い針を使⽤しますので、個⼈差はありますが、ほとんど痛みを感じません。
  • ご来院から会計まで1時間弱で終了します。
  • 抗⾎栓薬(ワーファリン・プラザキサ・プラビックスなど)を服⽤されている⽅は⾎腫による尿閉を起こす恐れがあるため、治療前に必ず医師か看護師にお申し出ください。

副作⽤

副作⽤として尿閉、⾎尿、持続勃起症、⾎腫、注射部位の内出⾎・⾚みなどがあります。

7. 効果発現までの時間

効果発現までの時間は個々によって様々です。早い⽅だと翌⽇には効果を実感できる⽅もいれば、ゆっくりと効果を実感される⽅もいます。
1週間に1度、計4回ほど続けていただくと神経や⾎管が修復されると⾔われています。当院でも「若い頃に戻ったようだ」と喜びの報告をしてくださる⽅も多数いらっしゃいます。治療の継続をご希望される場合にはその後も続ける事ができます。

8. 2024年日本泌尿器科学会総会での発表

2024年4月、パシフィコ横浜で行われた日本泌尿器科学会総会にて、「EDに対する幹細胞培養上清液(エクソソーム)陰茎注入療法」について発表させていただきました。
2023年〜2024年の間に当院で治療を受けた患者様について、個人差はあるものの、満足度が上がり、QOLの向上へと繋がったデータを出せていることの報告をさせていただきました。

2024年4月26日
日本泌尿器科学会総会にて

9. まとめ

EDのお悩みは男性にとって深刻なものであるにも関わらず、⼈には相談しづらいものです。当院は泌尿器科に特化しており、さらに陰茎に対する幹細胞培養上清液(エクソソーム)の治療にも特化しております。EDに対するご相談や治療についてのご相談は新橋消化器内科・泌尿器科クリニックの医師にお任せください。

エクソソーム配合のクリーム剤『exstem(エクステム)』が世界初、EDと男性更年期障害の両方にアプローチした画期的なクリームとして開発され、当院でも採用する事と致しました。

『exstem(エクステム)』は現在のところ、系列院のオンライン診療で対応させていただいております。

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10. 料⾦

★臍帯 2cc (60億個) 60,000円(税込)

✳︎2024年3月11日よりさらにお求めやすい価格に変更しました。

■ 2024年11月号「月刊MONOQLO」に当院の陰茎エクソソーム注入の記事を掲載していただきました。
2年間に渡る治療成果を認めていただき、このように取り上げていただけることを非常に光栄に思います。

この記事を執筆した人
伊勢呂哲也
伊勢呂哲也

日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
名古屋大学出身
年間30000人以上の泌尿器科と消化器科の外来診察を行う
YouTubeでわかりやすい病気の解説も行なっている。

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