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ブライダルチェックを東京で助成金を使って男女ペアで受けるには

はじめに

ここ数年、ブライダルチェックを受ける⽅が増えてきました。
しかし、⼀⽅では「ブライダルチェックという⾔葉は聞くけれど、詳しくは何か分からない」「どこで受けられるの?」「費⽤は?」など、まだまだ認知が不⼗分ではないかと感じています。
そこで本⽇は、新橋消化器内科・泌尿器科クリニックでも⾏っているブライダルチェックについて、当院での検査の流れや、東京都の助成⾦を使って賢く検査を受ける⽅法などを詳しくお伝えさせていただきます。

ブライダルチェックとは

ブライダルチェックとは男性と⼥性でお互いに感染させてしまう性感染症がないか、妊娠するために必要なホルモン値は⼗分か、精⼦の運動率や濃度に異常はみられないかなどをチェックする検査になります。
結婚や妊活を機にペアで受けられる⽅が多いですが、当院では「感染機会があったので性病が⼼配」というシングルの⽅や、「今まで調べたことがなかったので一度調べてみたい」という⽅など、どんな⽅でもお受けしております。

不妊検査との違い

ブライダルチェックは『妊娠しにくい病気がないか』を調べる検査ですが、不妊検査は『不妊の原因』を調べる検査となります。
ブライダルチェックは1回のみの受診で完結しますが、不妊検査は原因を特定するため性周期に合わせて何度かペアで受診する必要があります。

ブライダルチェックはどこで受けられるか

ブライダルチェックは⼀部の内科や泌尿器科、婦⼈科などで受ける事ができます。「ブライダルチェックはこの内容」と決まっているわけではありませんので、それぞれの医療機関でオリジナルのセット項⽬を組んでいるところが多いようです。

新橋消化器内科・泌尿器科クリニックのブライダルチェック

基本セット
  項⽬ 検査⽅法
1 淋菌 男性:尿検査
⼥性:膣拭い
2 クラミジア 男性:尿検査
⼥性:膣拭い
3 マイコプラズマ 男性:尿検査
⼥性:膣拭い
4 ウレアプラズマ 男性:尿検査
⼥性:膣拭い
5 トリコモナス 男性:尿検査
⼥性:膣拭い
6 梅毒 ⾎液検査
7 ⾵疹抗体 ⾎液検査
8 ホルモン値 ⾎液検査
9 B型肝炎 ⾎液検査
10 C型肝炎 ⾎液検査
11 HIV ⾎液検査

 

オプション検査
精液検査


淋菌

感染すると、男性は尿道炎、⼥性は⼦宮頸管炎などを引き起こす恐れがあり、不妊の原因となってしまいます。感染すると男性は強い排尿時痛を起こしますが、まれに症状に乏しいケースもあり、⾃覚のないまま⼥性に感染させてしまう可能性もあります。

クラミジア

クラミジアは男性不妊の原因の1つとして広く知られています。
男性が感染すると精巣上体炎を引き起こし、精⼦の形成に異常をきたす恐れがあり、⼥性が感染すると⼦宮頸管炎を引き起こし、不妊の原因となる可能性があります。

マイコプラズマ2種類(ジュニタリウム・ホニミス)
ウレアプラズマ2種類(ウレアリチカム・パルバム)

淋菌もクラミジアも陰性にも関わらず、排尿時痛やおりものの異常などの症状がある場合、マイコプラズマやウレアプラズマに感染している事があります。
症状が軽度な場合が多いですが、男性は尿道炎や前⽴腺炎、⼥性は膣炎などを引き起こす恐れがあり、いずれも不妊の原因となってしまいますので、しっかりと検査する事が⼤切です。

トリコモナス

トリコモナス原⾍という微⽣物が媒体となる性感染症です。まれではありますが、感染者と同じタオルを使⽤したり、同じ浴槽に⼊ったりした場合でも感染する可能性があり、⾃覚のないまま感染しているケースもあります。妊娠中に感染すると⾚ちゃんにも感染してしまう恐れもありますので、しっかりと検査しておく事が必要です。

梅毒

梅毒は近年急増している性感染症です。梅毒はあらゆる臓器に炎症を引き起こすため他の疾患と紛らわしく「the great imitator(偽装の達⼈)」と呼ばれています。⽪膚科を受診してみたり、内科を受診してみたり、なかなか診断に結び付かずに発⾒が遅れてしまうケースもあります。
梅毒は確かに怖い病気ではありますが、ペニシリン系の抗⽣物質で完治が可能です。

HIV

感染しても初期には⾵邪のような症状が現れる程度であるため、気付かない⽅がほとんどです。現在ではウイルスの増殖を抑える薬を服⽤する事で、⽣涯エイズを発症する事なく過ごすことも可能となっています。そのため、早期発⾒・早期治療が何より⼤切です。

B型肝炎・C型肝炎

性⾏為で肝炎?と思う⽅も多いようですが、B型肝炎もC型肝炎もどちらも肝臓を攻撃するウイルス感染症で性⾏為や⾎液を介して感染します。
B型肝炎は胎盤を通じ⺟⼦感染の確率が⾼いですが、妊娠中から適切な対策を講じておけば、⾚ちゃんへの感染を防ぐ事が可能です。

⾵疹抗体検査

妊娠中に感染すると⾚ちゃんが「先天⾵疹症候群(難聴・⽩内障・先天性⼼疾患)」を発症する恐れがあります。
そのため、抗体がない場合には妊娠前にワクチン接種をして抗体を獲得しておく必要があります。

ホルモン検査

脳や卵巣、精巣から分泌されるホルモン値を調べ、妊孕⼒(妊娠するための⼒)に異常がないかを調べます。

検査項⽬
男性 LH・FSH・テストステロン
⼥性 LH・FSH・エストラジオール・プロゲステロン
注意事項

ピルを服⽤中の⽅は卵巣が休んでいる状態となり、正しい結果が得られない可能性があります。そのため、2週間前後は休薬期間を設けるようにしてください。かかりつけの婦⼈科がおありの⽅は休薬して良いか相談してみてください。

精液検査(オプション)

検査項⽬ 下限基準値(WHO2021年)
PH 7.2〜8-0
濃度 1,600万/ml以上
正常形態率 4%以上
運動率 42%以上
採取⽅法
  1. 2⽇から7⽇間の禁欲期間を設けます。(⻑すぎても短すぎても正しい結果が得られません)
  2. 検査前⽇までに採取容器をクリニックまで取りに来てください。
  3. 検査当⽇、来院時間の少し前にご⾃宅でマスターベーションにて精液を採取します。(清潔な⼿で)

採取後は速やかにクリニックに提出してください。(1〜2時間以内が理想です)

注意事項

夏場など温度が⾼いと雑菌が繁殖して正確な結果が得られない可能性がありますので、容器をタオルに包んで直射⽇光に当てないなどのご対応をお願いします。
温度が低いと精⼦が死んでしまいますので、容器を冷やす必要はありません。

検査の流れ

ホームページまたはお電話でご予約ください。
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精液検査がある⽅は前⽇までに容器を取りに来てください。
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検査⽇まで⾷事・運動・薬の制限はありません。通常の⽇常⽣活を送っていただいて結構です。
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予約⽇時にご来院ください。
精液検査がある方は来院時間の少し前に精液を採取してください。
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受付後、問診票のご記⼊をしていただきます。
ご自宅で採取した精液が入った容器を提出してください。
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検査開始
・男性は尿検査がありますので、1時間程度は尿を我慢しておいてください
・⼥性は膣拭いの検査がありますので、脱ぎ着しやすい服装でお越しください
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お会計で終了(受付から終了まで30分程度)
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約10⽇後、結果を郵送でお送りします

結果表のサンプル

新橋消化器内科・泌尿器科クリニックのブライダルチェック価格

当院では基本セットを29,800円(税込)、基本セットに精液検査をオプションでつけた場合は39,800円(税込)となっております。
なお、当院では東京都の不妊検査助成⾦申請のための証明書の交付をおこなっておりますので、ご夫婦で申請すると最⼤50,000円の助成⾦が受けられます。

東京都不妊検査等助成事業について

東京都では『⼦供を望むご夫婦が早期に検査を受け、必要に応じて適切な治療を開始する事ができるように、不妊検査及び⼀般不妊治療の費⽤の⼀部を助成する』としています。
「東京都不妊検査等助成事業」
この『不妊検査』が当院の検査内容に沿っているため、申請する事ができます。
助成回数はご夫婦1組につき1回となり、50,000円を上限として助成されます。これを利⽤すると実質お2⼈で10,000円〜20,000円で受ける事ができますので、ご夫婦で受けられる場合はこの事業をご利⽤になってみてはいかがでしょうか。なお、当院では証明書発⾏の料⾦はいただいておりません。

まとめ

ブライダルチェックの内容は普段の健康診断の内容には含まれず、意識して受けないと知り得ない内容ばかりとなっています。
ご⾃⾝のため、パートナーのため、将来の⾚ちゃんのために受けてみてはいかがでしょうか。

新橋消化器内科・泌尿器科クリニックでは東京都の助成⾦を使⽤したブライダルチェックをペアで受けていただく事ができます。
判定は泌尿器科専⾨医が責任を持って⾏い、結果は郵送でご⾃宅までお送りさせていただきますので、再来院の必要はありません。もちろんお1⼈でのご受診もお受けしています。万が⼀、治療が必要な項⽬があった場合も当院で治療が可能です。ブライダルチェックなら、新橋消化器内科・泌尿器科クリニックにお任せください

この記事を執筆した人
伊勢呂哲也
伊勢呂哲也

日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
名古屋大学出身
年間30000人以上の泌尿器科と消化器科の外来診察を行う
YouTubeでわかりやすい病気の解説も行なっている。

 

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