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下痢・便秘の原因・検査・治療について

下痢、便秘と聞いてどのようなことを想像するでしょうか。

下痢は便中の水分が増加して1日に何度も便が出る状態で、便秘は3日以上排便がない状態や毎日排便があっても残便感がある状態を言います。

下痢・便秘は過敏性腸症候群から大腸がんまで様々な病気の可能性がある注意が必要な症状です。

下痢・便秘で悩んでいる方はとても多く、当院にも多くの下痢・便秘で悩む患者様が来院されております。下痢・便秘には投薬だけでなく適切な治療も必要になります。

この記事では下痢、便秘の種類や考えられる病気、検査について解説しますので参考にしていただければ幸いです。

1 下痢・便秘の分類について

1.1 下痢の分類

下痢には原因が体の外から入ってきた外因性のものと、体の中から起こる内因性のものに分けられます。


更に発生機序からの分類として、腸の水分吸収が妨げられることによって起こる「浸透圧性」、腸液などの腸からの分泌物が増えることで起こる「分泌性」、腸管運動異常による「蠕動運動性」、炎症により滲出物が増える「滲出性」に分けられます。

1.2 便秘の分類

便秘は大腸の形が正常で腸の機能が低下することで起こる機能性便秘と、大腸の形自体が原因で起こる器質性便秘に分けられます。

更に機能性便秘には、大腸の蠕動運動が低下して起こる弛緩性、大腸が強く収縮して起こる痙攣性、直腸に便が到達しても便意が起こりにくくなる直腸性に分けられます。

機能性便秘は生活習慣を見直すことで大半は症状が緩和されますが、器質性便秘は原因を調べるため医療機関への受診が必要です。

2 下痢・便秘から考えられる病気

2.1 下痢

下痢には様々な理由があります。

自分がどのタイプの下痢なのかを見極めて、適切な治療や生活習慣の改善をすることが大切になります。

2.1.1 浸透圧性下痢

水分が腸管内に過剰に生じることで起こります。

アルコールの飲みすぎ、人工甘味料の摂りすぎなどの暴飲暴食、下剤の飲みすぎなどが考えられます。

2.1.2 分泌性下痢

細菌やウイルスによる胃腸炎、ガストリノーマやVIPoma(ビポーマ)などのホルモンの異常をきたす疾患、薬や食物アレルギーによるものなどが考えられます。

2.1.3 蠕動運動性下痢

腸が過剰に運動することで起こります。

過敏性腸症候群やバセドウ病などが考えられます。

2.1.4 滲出性下痢

潰瘍性大腸炎やクローン病などで起こります。。

2.2 便秘

便秘にも様々なタイプがあります。

自分の便秘のタイプを見極めて適切な治療や生活習慣の改善をすることが大切になります。

2.2.1 弛緩性便秘

弛緩性便秘は、食物繊維や水分の摂取不足や筋力低下、高齢の方などが考えられます。

2.2.2 痙攣性便秘

過敏性腸症候群などが考えられます。

2.2.3 直腸性便秘

便意を我慢したり浣腸を頻用したりするなど排便リズムの乱れや、高齢や寝たきりの方などが考えられます。

2.2.4 器質性便秘

大腸がんや腸閉塞、クローン病などの消化器疾患の他、他臓器の癌による腹膜播種(癌がお腹の膜に広がった状態)などが考えられます。

3 検査について

3.1 血液検査

炎症反応(CRP、白血球数)やホルモンの値、大腸がんの腫瘍マーカーなどを調べます。

3.2 腹部レントゲン・腹部超音波検査・CT検査

腸管のガスの溜まり方、腸管の壁や腸管の外の炎症の程度などを調べます。

新橋消化器内科・泌尿器科クリニックではレントゲン検査、腹部超音波検査、CT検査を行うことが可能です。

3.3 下部消化管内視鏡検査(大腸内視鏡検査)

原因が分からない下痢や便秘が続く場合に、肛門から大腸内視鏡を入れて、小腸の最後の部分から全ての大腸までを観察します。病気を認めた場合には、生検を行い更に詳しい検査(病理診断)を行うことができます。

漫画でわかる大腸カメラ検査
大腸内視鏡検査

4 治療について

下痢・便秘の治療については検査によって判明したそれぞれの疾患に応じた適切な治療を行います。

5 下痢・便秘の症状があったら

下痢や便秘の症状は、一時的な炎症である場合もありますが、中には怖い病気が隠れている事もあります。

放置する事で病気が進行してしまう可能性もありますので、お近くの消化器内科を受診しましょう。

新橋消化器内科・泌尿器科クリニックはC T検査、胃カメラ検査、大腸内視鏡検査を受けていただくことができますので、下痢や便秘の症状があった場合にはぜひ当院にご相談ください。

6 診療費用

尿検査のみ 2000円前後
エコー検査のみ 2500円前後
採血+尿検査 3500円前後
採血+尿検査+エコー検査 5000円前後
CT検査 5000円前後
尿流量動態検査 1500円
膀胱鏡検査 3000円
胃カメラ 4000円前後
大腸カメラ 5000円前後

※3割負担の場合

この記事を執筆した人
久田裕也
医師 久田裕也

名古屋大学出身
消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
内科認定医
肝臓、胆嚢、膵臓から胃カメラ、大腸カメラまで消化器疾患を中心に幅広く診療を行っている。

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