⼥性が泌尿器科に⾏くべき症状・病気
はじめに
⼥性が泌尿器科に⾏く事はとても勇気がいると思いますし、実際にそのような声をたくさん聞いてきました。
泌尿器科で診察する内容は男性も⼥性も共通して、⽣活していく上で⾮常に重要な臓器を対象としていますので、泌尿器関連の事でトラブルがあった場合には必ず泌尿器科を受診しましょう。
このページでは、⼥性特有の泌尿器科の病気について、泌尿器科専⾨医が分かりやすく解説していきます。
⽬次
1 泌尿器科とは
女性の泌尿器は腎臓、尿管、膀胱、尿道という図のような尿の通り道にある臓器で成り⽴っています。尿の通り道に起こる病気の診断や治療をするのが泌尿器科です。
ですので、腎臓や尿管、膀胱で起きている様々な症状は、泌尿器科医が適切な検査をして、適切な治療や指導をさせていただきます。
2 ⼥性が泌尿器科で解決出来る症状
2.1 頻尿・夜間頻尿
頻尿とは朝起きてから就寝までに8 回以上トイレに⾏くことで、夜間頻尿とは夜間、寝ている間に1 回以上トイレに起きることです。頻尿や夜間頻尿は、その⽅の⽣活の質を下げることに繋がってしまいます。
頻尿や夜間頻尿は泌尿器科で適切な検査、治療をすることで解決します。
頻尿や夜間頻尿でお悩みの⽅は必ず泌尿器科クリニックを受診しましょう。
2.2 尿漏れ
尿漏れは、切迫性尿失禁といってトイレに⾏くのが間に合わなくて漏れてしまう尿漏れと、腹圧性尿失禁といって、くしゃみやお腹に⼒を⼊れた時に尿が漏れてしまう尿漏れがあります。
どちらも適切な検査、治療、⽣活習慣の改善、また必要な場合は⼿術をする事で解決します。
尿漏れでお困りの⽅は必ず泌尿器科クリニックを受診しましょう。
2.3 ⾎尿
⾎尿は、膀胱がんや尿管結⽯など怖い病気が隠れている場合があります。⾎尿に気づいた⽅は放置せずに必ず泌尿器科クリニックを受診しましょう。
2.4 腰痛・腹痛
腰痛、腹痛は泌尿器科の病気だけではなく、消化器の病気や婦⼈科の病気、⼤動脈の病気などが隠れている場合があります。腰痛や腹痛にはCTや超⾳波等の検査を⾏い、その痛みの原因がどこからくるかを⾒極めなければいけません。当院ではCT検査、超⾳波検査を⾏っております。
詳しくは当院医師、スタッフまでお尋ねください。
CTでみた尿管結石
2.5 帯下(オリモノ)の異常
当院でも⼥性の性病の検査や治療を⾏っており、保険診療で対応する事が可能です。性病を疑った検査や治療でも解決できない場合は婦⼈科のクリニックを紹介させていただいております。
3 ⼥性が泌尿器科で解決出来る病気
3.1 膀胱炎
膀胱炎は⼥性に特有の泌尿器科の病気で排尿時の痛み、頻尿、残尿感を⽣じます。治療には基本的には抗⽣剤を使⽤します。膀胱炎と診断するには、尿管結⽯や膀胱がん等の異常がないかを超⾳波検査と尿検査で確認することが⼤切です。
3.2 過活動膀胱
過活動膀胱は20 代以降の⼥性に起きる病気で、膀胱が頻繁に活動してしまい、頻尿や尿意切迫感を⽣じる病気です。
過活動膀胱も適切なお薬で解決が可能です。
もしお薬が効かない場合は直接膀胱内に薬を注射するボトックス治療なども⾏っております。
詳しくは当院医師、スタッフまでお尋ねください。
3.3 尿管結⽯
尿管結⽯は、左右どちらか⽚⽅の腰の激しい痛みと⾎尿を⽣じます。尿管結⽯には、⾃然排⽯と内視鏡的治療や体外衝撃波などの治療があります。
3.4 膀胱がんや腎臓がんなどの悪性疾患
⼥性でも膀胱がんや腎臓がんなどの病気が起こります。これらの悪性疾患は喫煙やアルコールなどの⽣活習慣が原因の1つと⾔われています。
超音波検査で確認できる膀胱がん
3.5 性⾏為感染症
⼥性の性⾏為感染症は、喉の違和感などの異常や膣の異常が⾒られます。適切な検査をして診断し、適切な治療で症状を改善する事ができます。それでも解決しない場合は、婦⼈科クリニックを紹介させていただいております。
4泌尿器科での検査
4.1 尿検査
尿検査は泌尿器科ではとても⼤切な検査となってきます。尿の中に⽩⾎球や⾚⾎球がないか、癌細胞がないか、ばい菌がいないかなどを調べます。
4.2 採⾎検査
採⾎検査では、主に腎臓の機能や体の炎症状態(⽩⾎球、CRP)などを調べます。
4.3 超⾳波検査
超⾳波検査は、体に害がなく、泌尿器の病気の事が調べられるとても有⽤な検査となっております。膀胱や腎臓、尿管などが超⾳波を使って観察できます。
当院でも超⾳波検査を⾏っておりますので、詳しくは当院医師、スタッフまでお尋ねください。
4.4 CT検査
CT検査は尿管結⽯や腰痛や腹痛の原因精査にとても重要な検査となっております。当院でもCT検査を⾏っておりますので、詳しくは当院医師、スタッフまでお尋ねください。
4.5 膀胱鏡検査
膀胱鏡検査は、膀胱がんや膀胱結⽯を疑った場合には必ず必要な検査となります。当院では軟性膀胱鏡といって患者様に負担の少ない、柔らかい膀胱鏡を使った検査を⾏っております。
4.6 性病検査
性病検査は⼥性の場合は喉や膣内から検体を採取して⾏います。うがい液の検査や、膣から綿棒を⼊れて粘膜を拭います。
5 泌尿器科受診が必要かなと思ったら
上記のような症状や病気が⼼配な場合は必ず泌尿器科クリニックを受診しましょう。新橋消化器内科・泌尿器科クリニックでは、⼥性の泌尿器科疾患の適切な検査、診断、治療が可能です。
プライバシーに配慮したパーテーション付きの待合室もありますので、どんな事でもお気軽にご受診ください。

日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
名古屋大学出身
年間30000人以上の泌尿器科と消化器科の外来診察を行う
YouTubeでわかりやすい病気の解説も行なっている。