報道された「自己脂肪由来幹細胞治療の死亡事故」について
◆ 2025年8月29日の報道内容
2025年8月20日、東京都中央区のとあるクリニックで、自己脂肪由来幹細胞による再生医療を受けていた患者様が治療中に急変し、搬送先の病院で死亡が確認されたとの報道がありました。死亡原因については、点滴投与中の肺塞栓やアナフィラキシーショックなどの可能性が指摘されているものの、現時点では断定されていません。
この報道を受け、厚生労働省は2025年8月29日付で当該クリニックに対し再生医療の提供停止命令を出し、関連する細胞培養加工施設にも製造停止命令を発出したということです。
このような報道を耳にされ、当法人で治療を受けている方や、これから検討されている方の中には、不安なお気持ちを抱かれた方も多いのではないかと思います。まずお伝えしたいのは、当法人は今回の報道にある事案とは一切関係がございませんので、どうぞご安心ください。
当法人(大宮エヴァグリーンクリニック/新橋消化器内科・泌尿器科クリニック)で行っている自己脂肪由来幹細胞治療は、厚生労働省に提出・承認された再生医療等提供計画に基づき実施しています。細胞の培養や加工については、株式会社バイオセラピー研究所および株式会社医道メディカルの細胞培養加工施設を利用しており、いずれもGMP(Good Manufacturing Practice)に準拠した環境のもとで、安全性と品質を厳しく管理しています。細胞は培養から保存、輸送、投与に至るまで、一貫して安全に取り扱われています。
また治療を受けられる際には、既往歴や現病歴を詳細に確認させていただいた上で、目的や方法、考えられるリスクについて丁寧にご説明し、ご理解とご同意をいただいた上で進めております。これまで当法人内で重大な合併症が起きたことはなく、今後も安全性を最優先に取り組んでまいります。今回の件を受け、改めて安全管理体制を見直し、患者様により安心して治療を受けていただけるよう、スタッフ一同努めてまいります。
◆ 患者様からいただいたご質問
Q1:報道にあった事故と当法人内(大宮エヴァグリーンクリニック/新橋消化器内科・泌尿器科クリニック)で提供している治療は同じ内容ですか?
A1:当法人も自己脂肪由来幹細胞治療を点滴で行っている点では同じです。ただし、当法人では厚生労働省に提出・承認された計画に基づき、株式会社バイオセラピー研究所および株式会社医道メディカルの細胞培養加工施設で厳格に管理された細胞を使用しています。これまで重大な合併症の報告はなく、安全性を最優先に治療を行っております。
Q2:死亡原因は肺塞栓なのですか?
A2:現時点で公式な発表はなく、点滴投与中の肺塞栓やアナフィラキシーショックなどの可能性は報じられていますが、断定はされていません。
Q3:当該クリニックや加工施設には命令が出ているのですか?
A3:はい。厚生労働省は2025年8月29日に当該クリニックへ再生医療提供の一時停止命令を、関連する細胞培養加工施設へ製造の一時停止命令を出しています。当法人が提携している細胞培養加工施設とは一切関係ございません。
Q4: 厚生労働省はこの治療(自己脂肪由来幹細胞治療)を認めているのですか?
A4:はい。当法人で行っている自己脂肪由来幹細胞治療は、厚生労働省に計画を提出し承認を受けた「再生医療等提供計画」に基づいて実施されています。制度に則り、法令を遵守して提供しております。
Q5:自己脂肪由来幹細胞治療は世界中で行われている治療なのですか?
A5:はい。自己脂肪由来幹細胞を用いた治療は、日本だけでなく、アメリカやヨーロッパ諸国、韓国、中国などアジア各国においても臨床の現場で実際に広く行われています。関節疾患や慢性疼痛、免疫疾患、さらにはアンチエイジング領域に至るまで、世界中の医療機関で応用が進められており、再生医療の大きな柱のひとつとして位置付けられています。日本においても多くの患者様が既に受けている治療となっております。
◆ まとめ
再生医療はまだ新しい分野ではありますが、確かな実績と安全管理のもとで広く行われている治療です。当法人は厚生労働省の承認を受けた計画に基づき、信頼できる培養加工施設と連携して、安全性を最優先に治療を行っております。どうぞ安心して治療をお受けいただければと思います。ご不安やご質問がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
2025年8月31日
医療法人インテグレス
理事長 伊勢呂哲也
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