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PRP療法とは?効果・費用・ACRSとの違いと自分に合った選び方

[2026.03.13]

PRP療法とは?効果・費用・ACRSとの違いと自分に合った選び方

血液から血小板を濃縮して組織再生を促す「PRP療法」は、再生医療の先駆けとして美容からスポーツ医学まで幅広い実績があります。本記事では、PRP療法の仕組みや効果、メリット・デメリットに加え、ACRS療法との比較とタイプ別の選び方を解説します。

PRP療法の仕組みと特徴

PRP療法は自己血を使った再生医療で特に実績豊富です。基本の仕組みとACRS療法との違いを押さえましょう。

PRP療法とは

PRPは「Platelet Rich Plasma(多血小板血漿)」の略称で、血液中の血小板を濃縮した成分を注入する治療法を指します。血小板には成長因子が多く含まれており、組織の修復や細胞の増殖を活発に促す効果が期待できます。
PRP療法は比較的古くから用いられてきた再生医療で、美容分野だけでなくスポーツ医学や整形外科領域でも広く実施されてきました。「攻めの再生医療」として、積極的に細胞の再生を促す働きが特徴的です。

ACRS療法との違い

ACRS療法が抗炎症性サイトカインと成長因子の両方を含むのに対し、PRP療法は成長因子に特化しています。純粋な組織再生にはPRP、慢性炎症が主因の症状にはACRSが適しています。

PRP療法の効果と適応症状

PRP療法は再生医療の先駆けとして長い歴史を持ち、その効果は多くの臨床データで裏付けられています。

美容分野での活用

PRP療法は、肌の再生力を積極的に高めたい場合に選択されることが多い治療法です。
血小板に含まれる成長因子がコラーゲンやエラスチンの産生を促し、肌のハリや弾力を向上させます。目元の小じわやたるみ、ほうれい線など、加齢によるボリュームロスが気になる部位への注入で効果を実感しやすいとされています。
また、ダーマペンなどのマイクロニードル治療と組み合わせることで、成長因子の浸透効率を高める「ヴァンパイアフェイシャル」と呼ばれる施術も人気を集めています。

スポーツ医学・整形外科での実績

PRP療法は、スポーツ選手のケガの回復促進や、腱・靭帯損傷の治療に古くから活用されてきました。
アキレス腱炎やテニス肘、ゴルフ肘といった腱付着部の障害、肉離れや靭帯損傷などに対して、患部に直接注入することで組織の修復を促進します。プロスポーツ選手の治療に採用された実績も多く、早期復帰を目指すアスリートから高い支持を得ています。

急性の組織修復に適した治療

PRP療法の特徴は、成長因子を高濃度で供給して細胞の増殖や組織の修復を積極的に促す点にあります。
急性期の損傷や、組織の再生を強力に推し進めたいケースでは、PRP療法のほうが適している場合があります。炎症が主な問題ではなく、純粋に組織の修復・再生を目的とする場合には、PRPを第一選択とするクリニックも少なくありません。

施術の流れと効果の持続期間

PRP療法は施術時間の短さが特徴です。

PRP療法の施術の流れ

PRP療法では、採血後すぐに遠心分離機にかけて血小板を濃縮したPRPを作成します。通常、採血から30分程度で注入可能な状態になるため、同日中に施術を完了できる場合がほとんどです。
遠心分離によって血液は層状に分かれ、血小板が豊富に含まれる層のみを抽出して使用します。作成したPRPは新鮮な状態で注入するのが基本で、ACRSのように冷凍保存して複数回に分けて使用することは一般的ではありません。

PRP療法の効果持続期間

PRP療法の効果持続期間は、おおむね3〜6か月程度といわれています。成長因子による細胞活性化の効果は比較的早く現れますが、ACRSほど長期間持続しないケースもあります。
施術後2〜3週間頃から効果を実感し始め、1〜3か月後にピークを迎えることが多いとされています。継続的な効果を求める場合は、3〜6か月ごとに再治療を検討することになるでしょう。

長期的な治療計画の立て方

どちらの治療も、1回で劇的な変化を期待するものではなく、継続的に受けることで効果を高め維持していく性質があります。
初回は複数回の施術を短い間隔で行い、効果が安定したらメンテナンスとして定期的に通院するという計画を立てるクリニックが多いでしょう。カウンセリング時に、自分の目標や予算に合わせた最適な治療プランを医師と相談することをおすすめします。

PRP療法のメリットとデメリット

PRP療法のメリットとデメリットも確認しておきましょう。

PRP療法のメリット

  • 施術時間が短い→採血から注入まで1〜2時間程度で完了するため、忙しい方でも受けやすい治療法です。仕事の合間や休日を利用して通院しやすいでしょう。

  • 実績が豊富で安心感がある→再生医療のなかでも長い歴史を持ち、国内外で多くの臨床データが蓄積されています。治療実績の多さは、安心感につながるポイントです。

  • 対応クリニックが多い→美容クリニックや整形外科など、幅広い医療機関で受けられる環境が整っています。自宅や職場の近くで通えるクリニックを見つけやすいメリットがあります。

PRP療法のデメリット

  • 抗炎症作用が限定的→ PRP療法には成長因子が豊富に含まれますが、抗炎症性サイトカインは少ないため、慢性炎症が原因の症状には効果が限定的になる可能性があります。

  • 効果の持続期間がやや短い →ACRSと比較すると効果の持続期間が短く、定期的なメンテナンスがより頻繁に必要になるケースもあります。

  • 個人差が出やすい→ 血液中の血小板濃度や成長因子の含有量には個人差があり、効果の実感にもばらつきが生じることがあります。

ACRSとPRP、どちらを選ぶべき?

ACRSとPRP、それぞれの特徴を踏まえて、自分に合った治療を選ぶためのポイントを整理します。
ACRS療法が向いている方
以下のような方には、ACRS療法をおすすめします。

  • ニキビ跡や赤み、肌荒れなど炎症性の肌トラブルに悩んでいる
  • 慢性的な関節痛や変形性関節症の治療を検討している
  • 薄毛の進行を抑え、頭皮環境から改善したい
  • PRPで効果を実感できなかった経験がある
  • 効果の持続期間を重視したい
  • 費用よりも治療効果を優先したい

炎症が症状の根本原因になっているケースでは、ACRSの抗炎症作用が大きなアドバンテージになります。

PRP療法が向いている方

一方、以下のような方にはPRP療法のほうが適しているかもしれません。

  • ハリや弾力の低下、小じわなど純粋なエイジングケアを目的としている
  • スポーツによる急性のケガの回復を早めたい
  • 施術時間を短くしたい、忙しくて時間が取れない
  • まずは再生医療を試してみたい

純粋に組織の再生・修復を促したい場合や、コストパフォーマンスを重視する場合はPRP療法から始めてみるのも一つの選択肢です。

医師に相談すべきポイント

最終的な判断は、カウンセリングで医師と相談して決めることが大切です。以下のような点を確認しておくとよいでしょう。

  • 自分の症状にはどちらの治療が適しているか
  • 期待できる効果と限界について
  • 治療回数と総費用の見込み
  • ダウンタイムや副作用のリスク
  • クリニックでの治療実績

経験豊富な医師のアドバイスを受けることで、自分に最適な治療法を選択できます。

<関連記事> ACRS療法とは?効果・メリット・デメリット・施術の流れを徹底解説

まとめ

PRP療法は成長因子で組織再生を促す再生医療で、施術が短時間で再生医療にも関わらず費用も手頃なため、初めての方にも試しやすい治療法です。
慢性炎症にはACRS療法がより効果的なケースもあるため、自分の症状に合った治療を選ぶことが大切です。
信頼できるクリニックでカウンセリングを受けましょう。

⭐︎新橋消化器内科・泌尿器科クリニックでは頭皮のACRS療法お顔のACRS療法を行っております。ご不明な点は、症例件数豊富な当院の医師・スタッフにお気軽にご相談ください。

⭐︎当院ではPRP療法は行なっておりません。

この記事を執筆した人
伊勢呂哲也
伊勢呂哲也

日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
名古屋大学出身
年間30000人以上の外来診察を行なう。
YouTubeでわかりやすい病気の解説も行なっている。
再生医療専門クリニックも運営

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