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薄毛治療とED予防は両立できる? 〜“我慢するしかない”と諦めている方へ〜

[2026.03.22]

はじめに

「薄毛も気になるけど、副作用による男性機能も落としたくない」
この悩みを抱えている方は、決して少なくありません。

AGA(男性型脱毛症)を調べていく中で、「薄毛は良くなるけど、男性機能に影響が出る可能性がある」という情報を見て、不安になった経験はありませんか?

その結果…

「治療を始めるのをためらう」「途中でやめてしまう」あるいは「副作用を我慢して続けてしまう」

こうした選択をしている方が実に多いのを日々診療していて感じます。

しかし実際には、薄毛治療と男性機能は“やり方次第で両立できる”分野です。
大切なのは、「どちらかを選ぶ」のではなく、選択肢を知ったうえで、自分に合った方法を選ぶことです。

この記事では、AGA治療中で副作用に悩んでいる方や、AGA治療を始めたいが副作用を考えて踏み出せない方に向け、これまで薄毛に悩む多くの患者様の診療をしてきたからこそ分かる「どちらも両立できる方法」を解説させていただきます。


1 なぜ薄毛治療と男性機能は両立しにくいのか

AGAは、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)が関与する進行性の病気です。
そのため治療では、この男性ホルモンの働きを抑える内服薬「フィナステリド」や「デュタステリド」が用いられます。

これらの治療は、薄毛の進行を抑えるうえで非常に有効で、実際に日本皮膚科学会のガイドラインにおいても、強く推奨されている治療法として位置付けられており、その効果は医学的にも高く評価されています。

一方で、体質や個人差により、性欲の低下や勃起機能の変化などの副作用に悩まれるケースもあります。
また、AGA治療は短期間で終わるものではなく、継続が前提となるため、「このまま続けていいのか」という不安につながることもあります。

2 発毛か男性機能か、その二択は誤解

ここで多くの方が、「発毛をとるか、男性機能をとるか」という二択で考えてしまいがちです。

しかし本来、この考え方自体が誤解です。

AGA治療は確かに男性ホルモンに関わる治療ですが、それだけが唯一の方法ではありません。
また、男性機能もホルモンだけで決まるものではなく、血流や生活習慣、体のコンディションなど、さまざまな要素が関係しています。

つまり、発毛か男性機能か、どちらかを犠牲にする必要は本来ないのです。

治療の選び方や組み合わせ方によっては、髪を守りながら、男性機能も維持することは十分に可能です。

3 両立のための絶対条件① 体の土台(生活習慣)を整える

まず大前提として、男性機能は薬だけで決まるものではありません。

✔ 運動不足
✔ 睡眠不足
✔ 栄養バランスの乱れ

これらはすべて、男性機能の低下に直結します。特に重要なのは基本的な生活習慣です。

・下半身を中心としたトレーニング
・亜鉛を含む食事(肉・納豆など)
・十分な睡眠

これらを整えることで、男性ホルモンが働きやすい状態を作ることができ、AGA治療とも両立しやすくなります。

4 両立のための絶対条件② 不調が出たら“我慢しない”

AGA治療中に性機能の変化を感じた場合、そのまま我慢して治療を続ける必要はありません。

むしろ無理に続けることで、身体的だけでなく精神的な負担も大きくなります。

・一度休薬する
・頻度を調整する
・治療内容を見直す

これらは「後退」ではなく、より良い治療に調整するための重要なステップだと捉えましょう。

5 両立のための絶対条件③ 治療は一つではない”と知ること

ここが最も重要なポイントです。
薄毛治療男性機能は、一つの薬で解決しようとするとバランスが崩れやすくなります。

しかし実際には、1人1人に最適な治療を提供するために、複数の選択肢を組み合わせることで、その両方を守ることが可能になります。

6 具体的な選択肢について

ここまで読んでいただくと、「じゃあ実際にどうすればいいのか?」と感じている方も多いと思います。

実は、薄毛治療と男性機能を両立するための方法はいくつかあり、それぞれ役割が異なります。

重要なのは、一つにこだわるのではなく、自分の状態に合わせて組み合わせることです。

ここからは、その具体的な選択肢についてご紹介します。

6-1 具体的な選択肢① フィナステリドは“塗る”という選択肢

一般的にフィナステリドは内服薬として知られていますが、頭皮に塗る外用タイプという選択肢もあります。

外用にすることで、頭皮に集中的に作用し、全身への影響を抑えられる可能性があり、「髪は守りたいが、副作用が気になる」という方にとって有効な選択肢となります。

6-2 具体的な選択肢② デイリータダラフィルで“機能を守る”

男性機能を維持する方法として、デイリータダラフィル(少量を毎日内服)があります。
この治療は、血管を拡張させる作用により、陰茎への血流を安定して保つことができる薬です。

通常、勃起は血流によって起こりますが、血管が硬くなったり(動脈硬化)、血流が悪くなることで、機能は低下していきます。


✔ 血流が改善し、勃起の質が安定する
✔ 必要なときに反応しやすくなる
✔ 血管の柔軟性が保たれ、機能低下の予防につながる

一時的に効果を出す薬とは異なり、毎日少量を内服することで、血管の状態を整え、日常的に勃起機能を維持しやすい状態を作ります。

そのため、AGA治療と併用することで、髪を守りながら、男性機能も同時にケアすることが可能になります。

6-3 具体的な選択肢③ 再生医療という“根本改善”

さらに、より根本的な改善を目指す方法として、再生医療(自己脂肪由来幹細胞治療エクソソームACRSなど)があります。

✔ 頭皮 → 毛根環境の改善
✔ 陰部 → 血管・組織の修復

といった形で、細胞レベルから状態を整える治療です。
薬だけでは不十分な場合や、より高い改善、根本治療を目指す方に選ばれています。

7 組み合わせることで結果は大きく変わる

これらの治療は、単独ではなく

・塗るフィナステリドで薄毛を抑える
・デイリータダラフィルで機能を維持する
・必要に応じて再生医療を併用する

といった形で組み合わせることで、「どちらかを犠牲にする治療」ではなく「両方を守る治療」が可能になります。

8 こんな方は一度ご相談ください

・薄毛治療を始めたいが副作用が不安
・治療中に男性機能の変化を感じている
・薬をやめるべきか悩んでいる
・髪の毛、男性機能の両方をできるだけ維持したい

9 おわりに

薄毛治療男性機能はこれまで“両立が難しい”とされてきました。

しかし現在は、治療の選択肢が増えたことで、両方を守ることが現実的に可能な時代になっています。

大切なのは、一つの方法だけで悩み続けることではなく、自分に合った選択肢を知ることです。

新橋消化器内科・泌尿器科クリニックでは、薄毛と男性機能の両方を考慮し、お一人おひとりに合わせた治療をご提案しています。
どの方法が自分に合っているのか分からない方も、まずはお気軽にご相談ください。

この記事を執筆した人
伊勢呂哲也
伊勢呂哲也

日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
名古屋大学出身
年間30000人以上の外来診察を行なう。
YouTubeでわかりやすい病気の解説も行なっている。
再生医療専門クリニックも運営

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