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慢性腎臓病(CKD)に対する自己脂肪由来幹細胞治療
〜国内で限られた医療機関のみが提供する再生医療〜

はじめに

慢性腎臓病(CKD)は、腎臓の働きが少しずつ低下していく病気です。一度低下した腎機能を完全に元へ戻すことは難しく、従来の治療では、食事療法、血圧管理糖尿病治療、薬物療法などによって「進行を遅らせる」ことが中心でした。

しかし近年、傷ついた組織の修復や炎症の抑制を目指す「再生医療」が、慢性腎臓病に対する新たな治療選択肢として注目されています。

当院では、患者様ご自身の脂肪から採取した幹細胞を培養して増やし、点滴で体内へ戻す「自己脂肪由来幹細胞治療」を導入しております。

「これ以上、腎機能を悪化させたくない」

「将来の透析をできるだけ避けたい」

「今残っている腎臓の力を少しでも守りたい」

そのような患者様へ、従来の治療に加える新たな選択肢としてご提案しています。


国内でも限られた医療機関のみが提供している治療

慢性腎臓病に対する自己脂肪由来幹細胞治療は、再生医療の中でも高い専門性と厳格な管理体制が求められる分野です。

2026年6月現在、当院が確認している範囲では、本治療を提供している医療機関は全国でも当クリニックグループを含め2施設のみです。

慢性腎臓病は患者数が多い一方で、腎機能そのものを守るために再生医療を受けられる施設はまだ限られています。
当院では、厚生局への届出のもと、安全性と品質管理を重視しながら本治療を提供しています。

医療を提供しております。

▪️大宮エヴァグリーンクリニック:計画番号【PB3260042】
▪️新橋消化器内科・泌尿器科クリニック:計画番号【PB32600041】

 幹細胞とは?

幹細胞とは、体の中で組織の修復や再生に関わる特別な細胞です。皮膚、血管、筋肉など、私たちの体を構成する多くの細胞は役割が決まっていますが、幹細胞には次のような特徴があります。

① 必要に応じてさまざまな細胞へ変化する「分化能」

② 自分と同じ能力を持つ細胞を増やす「自己複製能」

さらに、近年の研究で重要視されているのが、幹細胞そのものが別の細胞に置き換わる働きだけでなく、周囲の細胞へ修復の指令を出す働きです。これが、慢性腎臓病に対する幹細胞治療で非常に重要なポイントです。

当院では、患者様のお身体への負担が最も少なく、かつ骨髄の数百倍から1,000倍近くも豊富に幹細胞が含まれている患者様ご自身の「皮下脂肪」から幹細胞を採取します。

腎臓に働きかける2つの仕組み

慢性腎臓病(CKD)では、腎臓の中で慢性的な炎症や血流低下、酸化ストレスが続くことで、徐々に線維化が進行します。線維化とは、腎臓の組織が硬く変化し、本来の機能を担う細胞が減少していく状態です。

腎臓には、血液中の老廃物や余分な水分をろ過して尿として排出し、体内の水分量や電解質のバランスを保つ重要な役割があります。しかし線維化が進むと、このろ過機能が低下し、老廃物や余分な水分が体内に蓄積しやすくなります。その結果、腎機能は徐々に低下し、進行すると透析や腎移植が必要となる場合があります。

自己脂肪由来幹細胞治療では、主に次の2つの作用を通じて、腎臓の環境改善や機能低下の進行抑制が期待されています。

1. ホーミング効果

幹細胞には、炎症や障害が起きている部位へ集まりやすい性質があります。これを「ホーミング効果」といいます。

慢性腎臓病では、腎臓の細胞から炎症に関わるシグナルが出ています。点滴で投与された幹細胞は、血流に乗って全身をめぐりながら、こうしたシグナルを手がかりに障害部位へ集まると考えられています。

つまり、幹細胞は単に体内を漂うのではなく、傷ついた組織から出るSOSを受け取り、修復が必要な場所へ向かう性質を持っています。

2. パラクライン効果

幹細胞治療で特に重要なのが「パラクライン効果」です。

これは、幹細胞が成長因子、サイトカイン、エクソソームなどを分泌し、傷害を受けた組織の細胞や血管内皮細胞、免疫細胞など周囲の細胞に働きかける作用です。その結果、炎症の抑制、組織修復の促進、血流改善、細胞の生存や機能維持のサポートなどが期待されます。現在、幹細胞治療の効果の多くは、このパラクライン効果によるものと考えられています。

腎臓においては、パラクライン効果により、

  • 慢性炎症の抑制
  • 線維化の抑制
  • 血管新生による血流改善
  • 尿細管細胞の保護
  • 細胞死の抑制
  • 酸化ストレスの軽減

などが期待されます。

慢性腎臓病では、糸球体や尿細管の障害が少しずつ進み、腎臓全体が硬く縮んでいきます。幹細胞は、腎臓を丸ごと新しく作り替えるのではなく、残された腎機能を守り、炎症と線維化の悪循環を抑えることで、進行を緩やかにすることを目指します。

期待される効果

慢性腎臓病に対する幹細胞治療では、次のような効果が期待されます。ただし、治療効果には個人差があり、すべての方に同様の効果が得られるわけではありません。

eGFR低下スピードの抑制

eGFRは腎臓のろ過機能を示す重要な数値です。慢性腎臓病では、この数値が年単位で低下していきます。自己脂肪由来幹細胞治療では、炎症や線維化を抑えることで、eGFR低下のスピードを緩やかにすることを目指します。

クレアチニン値の安定化

クレアチニンは筋肉の代謝によって生じる老廃物で、通常は腎臓によって体外へ排出されます。そのため、腎機能が低下すると十分に排出できなくなり、血液中のクレアチニン値が上昇します。クレアチニン値は腎機能の状態を評価する代表的な指標の一つです。治療により腎臓への負担を軽減し、クレアチニンの急激な悪化を抑えることが期待されます。

透析導入の先延ばし

慢性腎臓病(CKD)の治療における大きな目標は、透析導入をできるだけ回避、または先延ばしにすることです。透析が必要になると、一般的には週3回程度の通院が必要となり、1回あたり数時間を要するため、仕事や旅行、日常生活にさまざまな制限が生じることがあります。また、透析に伴う身体的・精神的な負担も少なくありません。

自己脂肪幹細胞治療は、ご自身の脂肪組織から採取した幹細胞を用いて、残された腎機能を守り、腎機能低下の進行を抑えることを目指す再生医療です。透析導入の回避や時期の延長を目的とした新たな選択肢として期待されています。

ただし、効果には個人差があり、すべての方で腎機能の改善や透析回避を保証するものではありません。現在の腎機能、原因疾患、年齢、糖尿病高血圧の有無などによって結果は異なります。

尿蛋白の減少

尿蛋白は腎臓のフィルターである糸球体が傷ついているサインです。自己脂肪由来幹細胞には抗炎症作用や組織修復を促す働きが期待されており、腎臓内の炎症や障害の進行を抑えることで、尿蛋白の改善につながる可能性があります。

治療の流れ

まずはカウンセリングにて、現在の腎機能や既往歴、内服治療などをお伺いし、適応を判断します。

適応がある場合は、おへその横から少量の脂肪を採取します。局所麻酔で10分程度の処置であり、傷跡もほとんど目立ちません。
身体への負担が少なく、入院の必要もなく、処置後は速やかに日常生活へ戻ることができます。

採取した脂肪から幹細胞を取り出し、専門の細胞培養加工施設で約6週間かけて培養します。5000万〜1億個程度まで増やした幹細胞を、後日点滴で投与します。点滴投与時間はおよそ1時間程度です。

安全性について

本治療は患者様ご自身の細胞を使用する「自己由来」の治療です。そのため、他人の細胞や人工物を使用する治療に比べ、拒絶反応やアレルギー反応のリスクは低いと考えられています。

一方で、脂肪採取部位の痛み、腫れ、内出血、投与後の微熱、倦怠感、頭痛などが起こることがあります。これらの症状の多くは一時的で、通常は自然に軽快します。

まれに肺塞栓などの重篤な合併症が生じる可能性も否定できません。当院では現在まで肺塞栓が発生したことはありませんが、万が一重篤な合併症が発生した場合には、速やかに救命処置や高度医療に対応可能な提携医療機関へ搬送できる体制を整えています。
事前に十分なリスク説明を行い、安全管理のもとで治療を実施しています。

ご料金

自己脂肪由来幹細胞治療
1回目(幹細胞採取〜点滴)
1,980,000円(税込)

2回目以降 1,650,000円(税込)

*初回、感染症採血16,500円がかかります

当院の医療体制

当院は、再生医療等安全性確保法に基づき、厚生局へ再生医療等提供計画を提出したうえで治療を行っています。

また、当クリニックグループ理事長の伊勢呂は、細胞培養加工を行う「医道メディカルの株主」として、細胞の培養、品質管理、輸送体制にも関わっています。

再生医療は、細胞の品質が治療の安全性と結果に大きく関わる医療です。当院では、過剰な中間コストを抑えながらも、品質管理を重視した体制で治療を提供しています。

 

◾️エクソソームや再生医療専用の公式LINEが出来ました。

こちらのアカウントでは再生医療やエクソソーム治療についての最新の情報やお得なキャンペーン情報などを定期的に配信して参ります。
ぜひご登録いただけますと幸いです。

おわりに

慢性腎臓病は、放置すれば透析へ進行する可能性がある病気です。一方で、早い段階から腎機能を守るための選択肢を持つことで、将来を変えられる可能性があります。

自己脂肪由来幹細胞治療は、腎臓を新しく作り替える治療ではありません。しかし、ホーミング効果とパラクライン効果により、慢性炎症、線維化、血流障害に働きかけ、残された腎機能を守ることを目指す再生医療です。

なお、慢性腎臓病に対する自己脂肪由来幹細胞治療は、2026年6月現在、当院が確認している範囲では全国でも当クリニックグループを含め2施設のみが提供している治療です。

「透析になる未来を少しでも遠ざけたい」

「今の腎機能をできるだけ守りたい」

そのような方は、ぜひ一度当クリニックグループまでご相談ください。

【自己脂肪由来幹細胞治療 実施クリニック】

新橋消化器内科・泌尿器科クリニック

大宮エヴァグリーンクリニック

幹細胞治療のお問い合わせ・ご予約専用電話番号

03-6821-1771

 

よくあるご質問(FAQ)

Q. すでに透析を導入していますが、効果はありますか?

A. すでに完全に失われた腎機能を元通りに戻すことは困難ですが、残されているわずかな尿を作る機能を保護することや、透析患者様に多い動脈硬化・慢性疲労といった全身の合併症予防を目的に治療を選択される方は多くいらっしゃいます。

Q. 高齢でも治療は受けられますか?

A. はい、ご自身の脂肪が採取可能であれば、ご高齢の方でも問題なくお受けいただけます。お身体にかかる負担が非常に軽いため、シニア層の方にも安心です。

Q. 効果はどれくらいで現れますか?

A. 個人差はありますが、点滴後数週間から数ヶ月をかけて、血液検査の数値(クレアチニンやeGFR)の安定や、尿タンパクの減少として現れてくるケースが一般的です。(個人差がございます)

この記事を執筆した人
伊勢呂哲也
伊勢呂哲也

日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
名古屋大学出身
年間30000人以上の外来診察を行なう。
YouTubeでわかりやすい病気の解説も行なっている。
再生医療専門クリニックも運営

 

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